「桃の節句」の由来は、古代中国に遡り、中国では「上巳節(じょうしせつ)」と呼ばれる桃の花を神聖視する行事があり、桃の花には、不老長寿の象徴や邪気を払う力があると信じられていたようです。
日本には奈良時代に遣唐使によって伝えられたとされていますが、明治時代以降には西洋文化の影響が強まる中で、日本の伝統文化が後退する傾向がありました。
しかし、大正時代には「桃の節句」の復興運動が起こり、女の子の健康や成長を祈る行事として、再び注目を浴びるようになりました。
現代では、雛人形や桃の花を飾ったり、桃の節句にちなんだ料理を食べたりするなどの伝統的な風習が年中行事として継承されました。