1年~3年目
項目 | 1年目 | 2年目 | 3年目 |
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看護管理 | 1.職業人としての接遇、マナーを学び、健康管理、自己管理ができる 2.連絡・報告・相談ができる | 1.メンバーシップの要素を理解し、チームメンバーとしての役割が実践できる | 1.リーダーシップの要素を理解し、コーディネーターとしての役割が実践できる |
経営/コスト管理 | 1.日常使用する一般消耗品、医療消耗品、注射薬のコストを理解できる 2.上記を無駄なく大切に使用できる 3.処置伝票のコスト漏れがないように記入できる | 1.病棟で必要な一般消耗品、医療用消耗品を把握し、指示のもと、適正数を請求できる | 1.薬品・物品請求の管理ができる 2.看護用品・医療備品の管理ができる 3.コスト意識について後輩に指導できる |
教育/後輩育成 | 1.対象者の主要疾患や日常生活援助についてレポートにまとめることができる 2.看護学生に対し、配慮ある態度を示すことができる | 1.知識を深めるために、園内・園外の研修に参加する 2.メンバーシップについての学びを深めることができる | 1.プリセプターの役割を理解し、後輩育成のための教育計画を実施、評価できる(3ヶ月間) 2.新人看護師を精神的に支えることができる 3.リーダーシップについての学びを深めることができる |
看護実践 | 1.基本的知識・技術・態度を理解し、安全 ・確実な日常生活援助が理解できる ① 基本的技術を看護手順に基づき実践できる ② 緊急時、指示を受けて行動できる 2. 看護が実践できる ① 情報収集、アセスメント、問題点の抽出について指示を受けながら看護計画の立案ができる ② 看護計画に基づき看護が実践できる ③ 看護実践の指導を受けながら記録することができる ④ 客観的データや身体上の変化を観察し、報告できる 3. 職業倫理、日本看護協会の「看護者の倫理綱領」の内容が理解できる | 1.基本的技術の応用と学んだ知識・技術を理解し、安全・確実な日常生活援助ができる 2.患者に適した個別性のある看護が実践できる 3.支援を受けながら緊急事態に対応できる | 1.EBNに基づいた知識・技術を用いて看護が実践できる 2.緊急事態に対処することができる 3.事例研究に取り組み、論理的なアセスメント能力を身につけることができる 4.時間を効率よく使い、計画的にケアできる 5.倫理的な問題に気づき、問題提議ができる |
看護観/看護研究 | 1.看護実践を通して、自己の看護を振り返ることができる | 1.看護実践を通して自己の看護観を振り返り、印象に残った看護場面についてレポートをまとめることができる | 1.プライマリーナースとして看護実践を通してケーススタディをまとめることができる |
感染/事故防止 | 1.患者の環境整備ができる 2.スタンダードプリコーション(標準予防策)を理解することができ、予防対策が実施できる 3.各感染経路が理解でき、感染防止が実施できる 4.医療事故と看護師が担う法的責任について理解できる 5.事故防止を意識した行動がとれる 6.事故発生時、指示に従って対応ができる | 1.感染防止対策(ケア・処置別)を理解し、実施できる 2.インシデント報告の内容から事故防止対策について考え、実践することができる 3.医療事故と看護師が担う法的責任について理解できる | 1.感染防止対策を後輩に指示することができる 2.事故防止のための行動を率先して行い、後輩を指導することができる |
救急/災害時の看護 | 1.救急・救命の連絡方法がわかる 2.1次救命処置を指示のもとに実践できる 3.災害時の救護区分が理解できる 4.病棟の非常口、消化器の場所を理解できる | 1.指示のもと、看護を的確に安全に実践できる 2.1次救命の実施ができる 3.病棟の持ち出し物品がわかる 4.災害時、指示のもと、患者の安全を確認し、救護区分に沿った患者搬送ができる | 1.指示のもと、2次救命処置ができる 2.災害時、患者の安全を確認し、救護区分に沿った患者搬送ができる |
看護技術 | ・ 酸素療法の看護 ・ 吸入・吸引 ・ 排泄時の看護 ・ 与薬時の看護 ・ 移動時の看護 ・ 呼吸リハビリテーション ・ 人工呼吸器装着児の看護 ・ ドレーン管理 ・ ターミナルケア ・ スキンケア ・ 栄養療法 ・ 検査時の看護 <1年目> 指導の下、上記の看護ができる | ・ 酸素療法の看護 ・ 吸入・吸引 ・ 排泄時の看護 ・ 与薬時の看護 ・ 移動時の看護 ・ 呼吸リハビリテーション ・ 人工呼吸器装着児の看護 ・ ドレーン管理 ・ ターミナルケア ・ スキンケア ・ 栄養療法 ・ 検査時の看護 <2年目> 単独で上記の看護ができる | ・ 酸素療法の看護 ・ 吸入・吸引 ・ 排泄時の看護 ・ 与薬時の看護 ・ 移動時の看護 ・ 呼吸リハビリテーション ・ 人工呼吸器装着児の看護 ・ ドレーン管理 ・ ターミナルケア ・ スキンケア ・ 栄養療法 ・ 検査時の看護 <3年目> 後輩へ上記の看護が指導できる |
4年~6年目
項目 | 4,5年目 | 6年目以上 |
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看護管理 | 1.病棟の目標達成に向けて中心的な役割を担い、効果的に参加できる 2.メンバー間や他部門とのコミュニケーションを円滑に行い、チーム調整ができる | 1.病院の使命を認識することができる 2.病院が機能を発揮できるよう、看護師としての役割を担うことができる |
経営/コスト管理 | 1.薬品・物品請求の管理ができる 2.看護用品・医療備品の管理ができる 3.コスト意識について後輩に指導できる | 1.病院・病棟運営において、経済との関連を理解し、組織の一員として運営に参加できる |
教育/後輩育成 | 1.専門領域や最新で高度な看護技術などについての知識を深め、伝達することができる 2.中堅看護師として自ら役割モデルとなることができる 3.実習指導者としての知識・技術を深め、実践できる | 1.チームリーダーとしてプリセプターシップの進行を把握し、状況に応じて軌道修正することができる |
看護実践 | 1.倫理的問題を関係者と話し合い、解決策を見出すことができる 2.受け持ち患者を通して看護倫理を深く掘り下げることができる 3.看護実践において、ほかのスタッフの人的資源になれる 4.学んだ知識・技術を深め、看護ケアの創意工夫ができる 5.提供した看護ケアについて、質的・量的に評価し、自他共にフィードバックできる 6.自律して患者の擁護者や代弁者として行動を起こすことができる 7.倫理的視野で日常ケアを後輩に指導できる | 1.倫理的問題を関係者と話し合い、解決策を見出すことができる 2.受け持ち患者を通して看護倫理を深く掘り下げることができる 3.看護実践において、ほかのスタッフの人的資源になれる 4.学んだ知識・技術を深め、看護ケアの創意工夫ができる 5.提供した看護ケアについて、質的・量的に評価し、自他共にフィードバックできる 6.自律して患者の擁護者や代弁者として行動を起こすことができる 7.倫理的視野で日常ケアを後輩に指導できる |
看護観/看護研究 | 1.プライマリーナースとして専門的な看護実践を提供し、看護理論を用いて自己の看護観を述べることができる | 1.看護観を深めることができる |
感染/事故防止 | 1.感染発生時の対応ができる 2.事故事例を分析し、事故防止のための具体策を検討して、スタッフに指導できる | 1.感染管理の視点に立って看護管理の補佐ができる 2.事故防止に向けて、看護実践を通してスタッフの指導ができる |
救急/災害時の看護 | 1.基礎的知識・技術を応用し、患者の状態に応じたケアの選択ができる 2.救命救急の場において、リーダー的役割を取ることができる 3.災害時のトリアージについて理解できる | 1.災害時、救急時、その現場でリーダーシップを発揮することができる |
看護技術 | 1.総合的な看護実践能力が身についている 2.質の高い看護を行い、さらにモデル的な看護実践ができる | 1.専門分野における看護実践能力に加え、看護管理、経営管理、感染管理能力を統合した看護実践ができる |